当院のがん治療

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shield地域がん診療病院

当院は、地域がん診療病院に指定されており、各学会の定めるガイドラインにより、専門医が標準的ながん治療を行っております。専門医とは、5年間以上の専門研修を受け、資格審査ならびに専門的な試験に合格して、学会等により認定された医師をいいます。当院医師の専門資格については、「医師紹介」をご覧ください。

当院での「がんの治療」は、手術、化学療法、放射線療法(放射線科)、及び各種治療法を合わせた集学的治療を行っております。なお、がんに関するご相談は、各診療科及びがん相談支援センター(下記「がん相談支援センターのご案内」をご覧ください)でお受けしております。また、セカンドオピニオンは有料(保険適用外・自費)で行っております。セカンドオピニオンについてはこちらをご覧ください。

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shield化学療法室

化学療法室は、がんの薬物療法や関節リウマチ/炎症性腸疾患等膠原病の薬物療法を通院して行うための治療室です。安全、安心して治療を受けることができる快適な空間を提供することを心がけています。ご利用前に、化学療法室のオリエンテーションを行っており、患者様の不安軽減に努めております。
当院は、平成19年に開設してから、年々利用される患者様が増えております。がん薬物療法においては、副作用対策や、新規治療薬剤の開発によって、日常生活を普段通りに行いながら通院治療を行うことができるようになりました。

対象となる患者様

広くさまざまな病気の方を対象に外来化学療法を行っていますが、すべての患者様が外来治療可能なわけではありません。病気の種類、治療の内容、副作用の程度などを主治医と相談した上で、可能であれば外来での治療を進めていくことになります。

化学療法室の体制

医師 室長(腫瘍内科)
看護師 常勤看護師 3名
(うち特定認定看護師:がん薬物療法看護認定看護師1名、がん化学療法看護認定看護師1名)
薬剤師 常勤薬剤師 4名
(うちがん専門薬剤師1名、がん薬物療法認定薬剤師2名)

化学療法室の概要と主な設備

稼働時間 月曜日~金曜日 午前8:30~午後5:15
ベッド数 7床(最高16床まで)
室内の設備 診察室
テレビ(有料)・冷蔵庫・セーフティーボックス付き床頭台…ベッド毎に設置
トイレ、多機能トイレ
家族控室

外来化学療法の流れ

  • 受付事前に予約された外来日に受診します。
  • 検査・採血(1階8番)
    ・レントゲン(1階10番)
    その他必要な検査を行います。
  • 診察

    ・主治医の診察を受けて治療可能かどうか相談します。

    ・化学療法室(2階23番)に移動します。

  • 治療

    ・体温や血圧等測定し、体調について伺います。

    ・同意が得られている場合、認定看護師が血管穿刺を行います。

  • 薬剤調製

    ・薬剤部で指示された薬剤の調製を厳密に行います。

  • 会計

    ・会計窓口で会計し終了です。

    ・処方薬は、かかりつけ薬局で受け取ります。

自宅でお困りの場合

外来での化学療法中には、副作用や元々の病状によってさまざまな症状が出現してくることがあります。そうした場合の対処法については、オリエンテーションのときにお渡しするパンフレットに記載しておりますので、再度ご自宅で目を通しておくことをおすすめします。
しかし中には自宅では対応が難しい症状や、病院を受診していていただく必要のある症状も含まれています。もし自宅で体調の変化や症状の出現を自覚された場合、お電話でお問い合わせいただくか、必要時には外来受診していただくことで十分対応可能です。当院では、通常時間帯の外来対応はもちろんのこと、夜間・休日も、併設の救命救急センター(24時間体制)で対応可能な体制が整っております。

shield放射線療法について

放射線療法は、高いエネルギー(放射線)をがん病巣に照射することでがんを消滅させる治療です。治療は専用の治療室で行います。また、放射線は目にも見えず、治療中も体に当たっている感覚はなく、痛みもありません。放射線療法は放射線が当たった部位で効果が得られる治療です。

対象となる患者様

ほとんどのがん患者様が対象になります。治療の内容・方法は患者様によって異なりますが、治癒から症状緩和まで幅広くがん治療に利用されています。患者様や、ご家族の中には、放射線の「被ばく」を連想して「怖い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、適切な部位に安全な量を照射していますので、安心して治療を受けてください。

リニアック室の体制

医師 非常勤放射線治療医 2名(山形大学医学部より週2回ご支援いただいています)
看護師 常勤看護師 1名(がん放射線療法看護認定看護師)
診療放射線技師 常勤診療放射線技師 2名(放射線治療専門技師1名)

リニアック室の概要と主な設備

稼働時間 月曜日~金曜日 午前8:30~午後5:15
診察日 毎週水曜日・金曜日
室内の設備 診察室・待合室・更衣室・多機能トイレ・回復面談室

*当院では放射線を体の外から当てる体外照射を行っています。がんの種類やがんの状態によって、放射線療法のみ単独で行う場合や、手術と組み合わせて、術前や術後に照射する場合、また、がんの薬物療法と組み合わせた治療により、全体の治療の治療効果を高める方法などがあります。

放射線療法の流れ

  • 初回診察・問診

    ・事前に予約された外来日に受診し、説明後同意を頂き、治療方針を決定します。

    ・治療担当看護師より、オリエンテーション・看護面談を行います。

  • 治療計画・シュミレーション・計画のためのCT撮影
    ・マーキング
    ・固定具の作成
  • 治療開始

    ・治療計画に従って治療を行います。

    ・1回目の治療は確認の作業があるため、30分から1時間かかります。

  • 治療

    ・体温測定し、体調について伺います。

    ・2回目以降は10分から15分程度で治療は終わります。

  • 治療中の診察

    ・治療中は週1回、放射線治療医による診察があります。

    ・放射線療法による副作用に対して薬処方を行います。

  • 治療調整・相談

    ・治療スケジュール調整はクラークが行います。お気軽にお声がけください。

    ・体調の変化・副作用についてなど、どんなことでも、治療担当看護師へご相談ください。

通院治療が可能です

放射線療法を薬物療法と併用して行っている、全身状態が悪く外来通院ができないなどの理由で入院して治療が行われることはありますが、一般的には、体外照射による治療は通院治療ができます。

副作用とは

放射線療法はがん細胞だけに作用するのではなく、正常細胞にも影響を及ぼしますので、様々な症状が出現します。これを副作用といいます。安全に治療していく方法や注意するポイントなどが分かっていますので、備えることや早めに対応し予防することもできます。

  1. 副作用は放射線が当たった範囲で起こります。
  2. 体を通り抜ける性質のある放射線では、通り抜けた部位も症状がおこることがあります。
  3. 副作用には、急性期反応と晩期反応があります。
  4. 二次がんの発生を心配するよりも病気の治療が優先です。
  5. 出現する症状の程度には個人差があります。

shield緩和ケアについて

当院では、がんなどの治療のあらゆる場面における『体とこころのつらさ』を軽減し、より豊かに自分らしい生活ができるように、院内の医療者が協働し緩和医療を提供しています。

緩和ケアチーム

緩和ケアに携わる医師、薬剤師、リハビリ、看護師などがチームとなって、痛みへの専門的な対処や、気持ちのつらさを和らげるケアを行っています。
主治医や多職種と相談し、現在の治療や生活が上手くいくように、お手伝いをしていく医療チームです。

主な活動内容

週1回チームで各病棟へ入院中の患者様へ訪問させて頂きます。現在の治療の状況やケアについて主治医、病棟看護師などと共に相談し、つらさの緩和について考えます。
※薬剤師や看護師は訪問日以外にも外来、入院を問わず訪問させて頂きます

緩和ケア内科外来

各診療科の主治医や、かかりつけ医、在宅往診医からの相談を受けて、緩和ケア担当の医師が診療にあたり、つらさを和らげる緩和医療を提供します。隔週で緩和医療専門医による診療もあります。緩和ケア内科の診療を受けることによって主治医が変わることはありません。
緩和ケアチームの薬剤師や看護師も診療に携わり、必要に応じて地域の医療、介護スタッフと連携し、より過ごしやすい生活ができるようサポートさせていただきます。
治療の時期に関係なく、地域のどこにいても緩和ケアが受けられ、自分らしい生活ができるように緩和ケア内科外来があります。

時間 毎週火曜日 午前9:00~午前11:30 完全予約制
場所 Bブロック 緩和ケア内科外来
担当医師 緩和医療担当医師及び緩和医療専門医(隔週)

※診療内容に応じて、緩和ケアチームの、緩和薬物療法認定薬剤師や精神科薬物療法認定薬剤師、緩和ケア認定看護師も同席させていただきます。

対象の患者さま

がんなどの疾患に伴い、体やこころなどのつらい症状でお悩みの方

・体の痛みやだるさ、吐き気などがあり、つらい日々を過ごしている

・痛みや不安があり眠れない日々が続いている

・治療を受けながら在宅で過ごしたいが、どうしたら良いか不安がある…など

外来予約・受診の方法

・主治医へ診療希望について相談ください。

・主治医より緩和ケア内科担当医師へ紹介となり受診予約の手続きが行われます。

当院で診療を受けられている方

・主治医へ診療希望について相談ください。

・主治医より緩和ケア内科担当医師へ紹介となり受診予約の手続きが行われます。

当院以外の医療機関で診療を受けられている方

・かかりつけの主治医へご相談ください。

・かかりつけの医師より緩和ケア内科担当医師へ紹介、FAXにて、お申し込み頂きます。

地域の医療機関の方へ

緩和ケア内科へご紹介していただく場合、事前にFAXによる診療予約を受け付けております。詳細はこちら(外来のご案内 外来予約・特殊外来)のページへ

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緩和ケア病床

生活に支障をきたしている、さまざまなつらさを和らげ、望まれる地域の療養場所へ退院できるお手伝いをさせていただく病床です。がんなどの診断を受けた時、治療中、積極的な治療を行っていないなど、治療の時期に関係なく、ご利用いただけます。※ただし、苦痛の緩和が優先されます。
主治医は変わらず、病棟スタッフや入院中に携わる多くのスタッと共に、緩和ケアチームも加わります。プライバシーの保たれた個室で、可能な限りご家族や大切な人との時間も過ごして頂き、退院後の自分らしい生活を見据えて療養を整えるお部屋です。入院中から地域スタッフとも連携し、退院後も引き続きつらさの緩和についてサポートしていただけるようカンファレンス等で情報を共有していきます。
退院後、当院へ通院される方は主治医の予約外来と共に緩和ケア外来をご利用して頂きます。
当院へ通院予定がない方でも、かかりつけ医、往診医のご相談について、主治医を通してチームにご相談頂けるよう体制を整えております。緩和ケア病床は完全個室です。個室の差額室料は1日5500円となります。
病床数に限りがあるため、すぐにご案内ができない場合は、一般病床をご利用いただき、ご希望やお話を伺ってからのご案内とさせて頂きます。

緩和ケアは病気の状態や時期に関係なく、治療とともにつらさを感じるときにはいつでも受けることができます。つらさを感じる時、まずは近くの医療者へご相談ください。当院のスタッフが連携して、つらい症状が和らぐようにお手伝いをさせていただきます。

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Tel.0233-22-5525

総合受付窓口 | 月~金曜日 8:30~11:30(新患予約受付 14:00~16:00)

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