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放射線部
X線CT検査
  • 名称
    CTとは、Computed Tomographyの略称で
    Tomographyとは断層像という意味です。
    歴史
    最初のCTスキャナーは、Thorn EMI中央研究所で英国人のゴッドフリー・ハウンズフィールドによって発明されました。
    ハウンズフィールドは1967年に考案し、1972年に発表しました。CTスキャナーはビートルズによる最も偉大な遺産だと言われています。彼らの記録的なレコードの売上が科学研究に資金を供給する事を可能にしました。また、マサチューセッツ州のタフス大学のアラン・コーマックは独自に同様の装置を発明しました。

    彼らは1979年のノーベル医学生理学賞を受賞しました。原型は1971年、160の並列読み出しを180°にわたって1°刻みで走査するのに5分以上かかりました。画像は走査後、大型計算機で2.5時間かけて代数復元されました。最初に生産されたX線CT(EMIスキャナーと呼ばれた)は、脳の断層撮影に用いられました。2つの断層データを得るのに約4分かかりました。そして、断層像を得るのにデータゼネラル社のミニコンピュータを使用して画像1枚あたり約7分かかりました。

    その後、コンピュータ技術の飛躍的な進歩とともに、CTの技術も向上し、止まることのない臓器、心臓も検査出来るようになりました。

原理

X線を発生するX線管球とX線量を測定する検出器が向かい合うように設置されています。この一対の管球と検出器の間に患者様の検査部位があると、X線を照射しながら1回転させる時にそれぞれの角度でのX線の吸収量を測定します。このようにして得られた情報をコンピュータで処理することによって、検査部位のそれぞれの位置でのX線の吸収値を、黒から白に至る輝度(明るさ)として表示したものがCT画像です。CT画像では、骨は白く見え、空気は黒く見え、組織は灰色に見えます。

特徴

  1. 得られる画像が輪切り像である。
  2. わずかなX線の吸収差を画像にすることができる。
  3. 脳内の出血などの場合、出血の範囲を明瞭に識別できます。
  4. ヨード造影剤を併用することにより、血管の走行など、より多くの情報をもった画像を得ることができます。
  5. CT画像をさらにコンピュータで処理することにより、輪切りだけでなく、さまざまな面での画像を作ることができます。また、3次元表示画像を作ることも出来ます。

  1. 妊娠中の方及び可能性のある方は、原則として行いません。
  2. ヨード造影剤を使用する場合は、検査前の食事は摂取出来ません。また、事前に同意書をいただいております
  3. ペースメーカーを装着されている方は、検査が出来ない場合がありますので、事前に申し出るようお願いします。